Fineとは

理念

Fineの問題意識:“不妊”は “少数の人の、特殊な”問題ではありません

日本で不妊症に悩むカップルは10組に1組といわれ、何らかの不妊治療を受けている人は47万人近いと推測されています。不妊は女性だけの問題とみなされがちですが、精子減少症や精子無力症などの男性不妊も決して少なくなく、不妊は男女を問わず深刻な問題となりつつあります。

現代では不妊治療を行なう施設の増加や自治体による相談窓口の設置など、受診や相談もしやすくなりました。体外受精や顕微授精などの生殖補助医療(ART)によって子どもを授かる人も増えています。生殖補助医療により誕生した赤ちゃんは、2008年には年間21,704人を数え、出生児全体の50人に1人以上にまでなっているのです。

このような背景にもかかわらず、”結婚していながら子どもがいない”夫婦は、日本においてまだまだ周囲の理解を得られないものです。とりわけ子どもを望み、努力を重ねても授かることができない「不妊」は体験者にしかわからない苦しみ、つらさ、悲しみをともなうため、当事者の精神的負担ははかりしれないものがあります。

「不妊」は「不妊治療」とともに、その内容を正しく知られていないがゆえに特別視されることも多く、そのため当事者は、不妊であることをなかなか周囲に告白できないという現状もあります。それにより相談者をなくし、すべての問題を自分ひとりの心の中に抱え込まざるを得ないため、当事者はますます孤独に陥りがちです。

Fineが理想とすること:“不妊”をもっと“普通のこと”に

不妊は罪悪感や劣等感を抱くべきことでも恥ずべきことでもなく、もちろん決して同情されることでもない「単なる事実」です。「不妊」や「不妊治療」が、社会全体にもっと正しく理解され、不妊治療を受けることや、それを受けずに自然にまかせて授かる日を待つこと、また夫婦二人の道を選ぶこと、あるいは養子や里子を迎えることなど、不妊に関わるすべてのことが「ごくありふれた普通のこと」になるのが理想だと、私たちは考えます。

そのための活動

こうしたことからFineは、不妊体験をもつセルフ・サポートグループとして、2004年に任意団体として設立されました。
 私たちは「不妊治療患者が正しい情報に基づき、自分で納得して選択した治療を安心して受けられる」環境、また「不妊体験者が社会から孤立することなく、健全な精神を持ち続けられる」環境を整えることを目指しています。
 そのために、広く一般市民(主として同じく不妊体験をもっている男女)を対象として、情報交換およびネットワーク構築事業、情報提供事業、啓発事業、カウンセリング事業を行なっています。
 また、公的機関への働きかけなどを行なうことによって、不妊に関する啓発活動、意識変革活動を行ないます。

国を超えての協力も

さらに、国際的な不妊患者団体連合(iCSi=International Consumer Support for Infertility network)に参加して、各国の不妊治療に関する情報交換を行ない、日本での活動に反映させています。

<Fineの使命>

  1. 1) 不妊治療患者の支援
    • 情報提供
    • 精神的サポート
    • 仲間づくり
  2. 2) 不妊(治療)の啓発活動
  3. 3) 患者と医療機関や公的機関の橋渡し
  4. 4) 患者の意識と知識向上
  5. 5) 治療環境の向上

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